2025/05/13 16:39
kiso
そこは
旅の道と民の暮らしに育まれ
静寂と命のぬくもり息づく
山と谷
中仙道をまたぐ
無人駅でぽつんと降りて
迎えの車に揺られクネクネと
森をぬけて上へ上へ
視界が開け
木曽川と 空
その景色を
あなたと並んで眺めてる
三角屋根の丸太の家が
おかえり、と言う
色ガラスが鮮やかな
木の扉がゆっくり開き
うねる松の幹に導かれ
光の方へ
鈍いツヤの階段板を
そろそろと
足は自然に運ばれその先で
天にそびえる広間が
あなたを大きく抱きます
天窓の光
窓の向こうの山の近さを
ひとつひとつ
記憶に刻む
足元の組み木の床に視線を移せば
あなたの内なるパズルと重なっていく
布団のそばへ荷物を下ろして
その奥の小さな部屋へ
壁いっぱいの窓に広がる森の色
静かにすする野草茶の熱と香りが
あなたの光を呼びにゆく
To your light
To your true Self
真我に還り
自然に溶け込む用意はできた
体の声を聞きながら
ほどけた後は
目を閉じて
しばし静寂の時
柔らかな身体と
澄んだ意識をたたえたままに
薬草オイルで身をほぐす
香りを湯に溶き
キャンドルの灯が照らす
岩の壁と揺れる湯面に
幸福の意味をおもいだす
台所に導かれ
素材と出会い
五感がよろこび
料理に意識をそそぐ夜
アーユルヴェーダ=生命の知識を
この地この時のために生かして
みんなで食べても
ひとりで食べても
心に最も輝く光を信じて
他の命と触れ合い
全てを糧にする
眠りの支度は
甘美なお茶と安堵の香りと
古代の調べ
今宵の最後の景色は
月 星 雲
一気に満ちる
静寂と闇
抗うことなく眠りに落ちて
To our universe
さあ 今朝の目覚めはいかがでしたか
朝の養生でととのえて
煌めく白湯と麹が香る甘酒で
あたたかい目覚めを促す
今日をささえる静寂のために
To our Inner Time
朝日が清める台所では
湯気と香りが命に灯り
スパイスのお茶が
活動の喜びを刺激する
さあ 私たちだけが知っている
森へ歩き出そう
木漏れ日と水
あらゆる命のささやきが
高らかな祝福になる
わたしたちの小さな冒険の道を
あのひんやりと清らかな
源へ
To your life
To our world